Living with Japanese Gods & Goddess

瑞穂の国で生きる人の日記

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宇迦之御魂神様と私と神棚のお話(3)

爆速で到着したお稲荷さんの神棚を前に、管理人はただただ圧倒されるばかりでした。
ウカ様、レスポンス早すぎです。

無事に神棚を受け取った私は、神棚の設置準備をするべく、材料調達のためにお買い物に出ました。
「清明水」を用意するためです。

清明水とは「せいめいすい」と読みます、神水(じんすい)とも呼ばれるそうです。
古神道に伝わるお清めとお祓いの水のことでして、平たく言ってしまえば神道における聖水のようなものなのですよ。この水さえあれば、穢れを祓うことができ、浄化が出来ちゃうという優れものなのです。

そして、この清明水なのですが、実は材料さえ揃えば誰でも簡単に作ることが出来ちゃうんですよ。材料も、日本にいれば手に入りやすいものばかりです。
レシピや実際の作り方は人によって様々ではありますが、ご参考までに私の普段の作り方や使用方法をお載せ致しますね。
もし必要な時が来ましたらお試しくださいませ。

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【入念にお清めをしたい場合】

材料
・水(天然水、または水道水)
・日本酒(清酒)
・塩(天然塩)

用意するもの
・洗面器もしくはバケツ
・葉のついた榊
・タオル

作り方
①洗面器もしくはバケツに、水と日本酒を1:1の割合で入れて混ぜる。
②①の中に塩を一掴み入れて、更に掻き混ぜる。(分量によっては飽和状態になるかと存じますので、溶け切らずに残ってしまっても大丈夫です)

以上で、清明水の出来上がりとなります。
後は、用意しておいた榊を清明水に浸し、引き上げて適度に水を振り落とした後に、お清めしたいものや場所にその榊でぺちぺちとしながら「祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え」と繰り返し唱えましょう。

長いなぁという場合は「祓え給い、清め給え」の部分のみを繰り返し唱えても大丈夫ですよ。
このレシピの清明水は塩でベタベタしますから、お清めが終わりましたら、気になる場合は綺麗なタオルで適度に拭ってくださいませ。

※注意※
お清め中に使用している榊から葉が落ちた場合、その葉は浄化に使用した影響で穢れていると言われています。素手で直接触らないようにして、注意して捨ててくださいね。

【簡単にお清めをしたい場合】

材料
・水(天然水、または水道水)
・日本酒(清酒)
・塩(天然塩)

用意するもの
・コップや洗面器もしくはバケツなど
・携帯する場合はスプレー

作り方
①コップなどの容器に、水を適量入れる。
②①に日本酒少々、塩少々入れて混ぜる。

以上で、出来上がりです。
分量はフィーリングです。考えるな、感じろというやつです。
こちらは前者のレシピで比べれば、塩でベタベタしにくいと思います。

使用方法としては、例えば携帯スプレーなどに入れて、気になる所にしゅっと一吹きしたら、ティッシュやタオルなどですぐにさっと拭きましょう。意外にすっきりしますよ。
お気に入りのアロマオイルを適量入れても宜しいかと存じます。携帯スプレーに入れて使用する場合は、3日程で中身を捨ててくださいね。
普段の雑巾がけの時にも、この清明水を使用して掃除をすれば、空間がすっきりしたように感じますよ。一度お試しあれです。

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余談ではありますが、どちらのレシピがより効くのでしょうかと聞かれてしまうと、こういう浄化やお祓いといった類は、あなたが効くと思えば効くし、効かないと思えば効きません、としかお答えできないのが実情となります(;-ω-)
実は、こういうお清めやお祓いにおいて、最も大切なのは実行する者される者のお心になります。
ですので、実行される場合は、あなたが良いと「感じるもの」で実践してみてくださいね。

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:10月21日(金)

無事に駅前のお花屋さんで榊を買った私は、次に、伏見稲荷大社のお札の授与手続きを行なうために郵便局へ赴きました。
申し込み方法は現金書留となります。今はインターネットで相手の銀行口座に24時間振り込める時代です。
正直、現金書留は初めての経験でした。

『速達で送りぃ』

郵便局に向かう間、お玉さんは現金書留を速達で送ることをしきりに勧めてきました。

え……速達??
いやいやそりゃぁ、速達にすれば向こうへは早く到着するでしょうけど……。
でも、到着したとしても明日か明後日じゃないですか。
明日明後日は土曜日曜ですよ??
いくらなんでも、お札はすぐに送ってこないでしょう。
速達の意味あります??

ぶーぶー抗議の声をあげる私を無視して、お玉さんは私の質問には特に答えず、涼しい声でさらりと言います。

『大人しゅう言うこと聞いとき。悪いようにはせぇへんから』

ええ~??(゚д゚)
速達って……いくらかかるのかしら?

「802円ですね」

今回の現金書留を速達にした場合、いくらになるのか窓口のお姉さんに尋ねたら、にこやかなお返事が返ってきました。

は っ ぴ ゃ く に え ん ! ? !Σ(゚Θ゚)

その金額に、私は窓口で思わず固まってしまいました。

すみません、お玉さん。
とてもじゃないけど高いです。
速達、しません。給料日前ですし。

こっそり告げました。
するとすかさず、

『けちけちしなさんな』

と、お返事が。
いやいや、さっきも言ったけど、明日土曜日だし!!
お札、すぐに送ってこれないでしょう!?

「……お客様?どうなさいますか?」
固まったままの私を見て、不思議そうに窓口のお姉さんが首を傾げていました。
「あ。いえ、そんなに送料がかかるなら……大丈夫です。急いでませんし」
そうお断りして、現金書留の封筒を先に頂き、郵便局内で送付の準備に取り掛かりました。
その間も、お玉さんが

『速達のほうがええ』

と何回も言ってきたのですが、私は終始無視を決め込んでいました。

『しゃぁないなぁ~』

そんな頑なな態度の私を見て、お玉さんは半ば苦笑いをしたみたいでした。
だって送料高いし、週末だし。そもそも速達にする意味がわかりません。

そうこうしているうちに現金書留の用意を終えたので、書いた住所に間違いがないかどうか念入りにチェックしました。書き損じはありません。うん、よしよし、大丈夫!!
お玉さんがなんと言おうとも、絶対に速達にはしないぞ、と心に決めて、私は出来上がった封筒を携えて、先ほど対応していただいた窓口のお姉さんに渡しました。

「それじゃぁ、お願いしますっ」
「……お客様、本当に速達になさらなくて宜しいのですか?」

……え!?なななんで!?Σ(゚д゚|||)
念押しのように言われたように感じて、私はびっくりしてしまいました。
恐らくお姉さんに他意などはなく、郵便物受付の局員として私の意思を改めて確認しただけかと存じます。
でも前述のやり取りもあった手前、狼狽した私は、ふとそのお姉さんが胸元に着けている名札を見て更にびっくりしてしまいました。

― ○○ 玉弥

苗字の部分はここでは伏せさせて頂きますが、下のお名前……そこにはしっかりと「玉」という文字がありました。

「す、すみません!!!やっぱり……速達でお願いします!!」
何かを感じた私は前言撤回、慌てて速達にしてもらいました。

お玉さんが、私の後ろでコロコロ笑っているような気がしました。


こ、これが俗に言うお稲荷さんパワーなのでしょうか!?
しかし、お稲荷さんたちのパワーは、これだけでは終わらなかったのです(-ω-;)


お買い物も終えて無事に帰宅した私は、早速お稲荷さんの神棚の設置に取り掛かりました。
清明水を入念バージョンで作り、その清明水に浸した榊で、設置場所、新しく来た神棚、既存の神棚、それら全てをぺちぺちしていきます。ぺちぺちしながら、一個ずつ、よろしくお願いしますと挨拶しながら、設置していきます。

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お稲荷さんセットの神具は、私が思っているよりもずっと上品で、すぐに場に馴染んでくれました。
わぁー!この神棚セットにして良かったー!!

これで、後はお札さえ来ていただければ……うふふ、今からもうワクワクが止まりません(* ´ ▽ ` *)

あ、でも……そうでした。例のお稲荷さん独特の朱色の幟が、まだ残っていましたね。
苦手なんだよなぁ、あの幟……。でも、そうだよね。あれも……お稲荷さんの一部だよな。

もしかしたら私が思っているよりも、設置してみれば、案外普通なのかもしれません。
そう思い直した私は、幟が入っている袋を開封してみることにしました。

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おお~正一位稲荷大明神!!小さくても、ザ・お稲荷さん☆って感じですね!!

蛇足ではありますが、この幟にもある「正一位(しょういちい)」とは、朝廷から与えられた位を表しております。神様の場合は上が「正一位」から、下は「正六位上」まで、計十五階の位が朝廷から用意されました。
つまり、お稲荷様は神様の中でも最高の位であるということになるんですよ!!すごい!!
でも、実はですね……このお稲荷さんの「正一位」なのですが…江戸時代に幕府から神道の家元として認められた吉田家が、朝廷の許可を得ずに勝手にお稲荷さんに与えちゃったという話しなんですよね……。
(支倉清+伊藤時彦 (2010)『お稲荷様って、神様?仏様?―稲荷・地蔵・観音・不動/江戸東京の信心と神仏』築地書館株式会社
第一章 お稲荷さま 第一節 稲荷信仰 正一位稲荷大明神 pp.22 参照)

えーっと……よし、聞かなかったことにしよう(^-^)

さて、この幟ですが……やっぱり……立ててあげよう……せっかくセットに含まれているのだし……。
そう思い、私は幟も組み立てることにしました。

してみたのですが。

……ん???あれぇ???あれえええ????

中に入っているはずの、幟を上から吊るための細い横棒が、なぜか入っていないんです。

え!?うそ!?まさか……間違って捨てちゃった!?!?

開封した段ボールの中や、開封時に大量に出た緩衝材の山を慌ててひっくり返しますが、横棒は見当たりません。
そもそも、幟は最後の最後で開封したのです。

つまり、最初から入ってない!?!?お店のミスなのかな!?えっそんな馬鹿な!?!?
や、やばいぞ……こんなことお玉さんやウカ様に知られたら、なんて言うか……。

『幟、いらへんかったのやろ?』

えっ?

お玉さんが突然話しかけてきたのにも面食らいましたが、それよりもその言葉に耳を疑いました。

『だから稲荷の幟、あんさんは苦手なんでっしゃろ?お主様も、それならばと仰っていたさかいに……あてらはかまへんよ

えええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?
そそそそそそんなお気遣いを!?!?!?おおおおおお恐れ多いですーーーーーーーーーー!!!!(οдО;)ノシ

慌ててお店に電話で問い合わせたのは、言うまでもありません。

続きます。
そろそろ長くなってきたので、このお話しは、次回を最終回にしたいです(;^-^)/
次回が最終回となりました、よろしければ最後までお付き合い頂ければ幸いにございます。

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